器の修復
在宅ワークになって、うちの人がお皿を洗ってくれるようになりました。
そして、割りました(笑
欠けのあるカップもあるから、「アレ」やってみようか。
生漆と金粉以外は手元にある道具でなんとかなりそうだなと思いましたが、あれこれ悩むのが面倒になって金継ぎキット買いました。手間をお金で解決。
砥の粉は小麦粉、テレピン油はサラダオイルで代用できます。その他必要なのは、筆、皿、紙やすりくらいです。
砥の粉、水、漆を練ってパテを作ります。
欠けたところをパテで埋めます。
粘度のないただの泥なので塗るというより盛る感じ。だからこんなに適当。
カップの欠けにも盛ります。
湿度を保てるようにした乾燥箱の中で10日程放置。
その後、乾いたところで紙やすりなどを使って形を整えてみましたら、凸凹がひどいことに(汗
やり直しました。
こっちも、かなりガタガタ。
弁柄漆を塗ります。薄く塗りたかったのに、想像以上にべったりと。ここで拭き取ってやり直せばよかったのに突き進んでしまったのが、出来上がりに響いてきます。
こっちもべったり。
一時間後、弁柄漆が軽く乾いたのを見計らって金粉の準備をします。
平極金粉0.2gなり。くしゃみ注意。
半乾きになった弁柄漆の上に、金粉を撒きます。
弁柄漆が厚かったせいで乾燥むらができ、金粉が均一に付きません。何度か刷り込んでいたら下地の赤が見えなくなりました。
再び乾燥
最後、砥の粉や指で軽く表面を研いで完成。
拡大するとアラが見えます。
遠目には、まずまず。
よおく見ると、弁柄漆がはみ出ていたり、凹凸があったり。
カップは下地のガタガタが響いてしまいました。
凹凸が多いと弁柄漆の塗りにもむらができてしまい、最後までリカバリできませんでした。
かくして、初めての金継ぎ終了。
出来はいまいちでしたが、再び使えるようになりましたし、なにより愛着が生まれました。コツがわかってきたので、次はもう少し上手にできる気がするのですが、悲しいかな、もう割れ物がありません。
うちのひと、また何か割ってくれないかな(笑
ディスカッション
コメント一覧
きゃーっっっ☆
初心者でも簡単な金継ぎセット、ワタシも2箱ほど持ってます。
まあ、本漆じゃなくて 「なんちゃってウルシ」 のほうですが。
知ってたらタダで差し上げたのに(汗
・・・ふと夢想したのですが、どこぞで話題になった 「純金の便器」 ってのがありましたけど。
これ、フツーの便器を割って金継ぎしたら、審美眼のある賢人が見れば純金の便器よりプレミアム価格になるかも!?
ことによると、マルセル・デュシャンの 「泉」 を超えるほどの、美術界の大センセーションに・・・
よろしければぜひ、今度はご自宅のトイレで(略
えー!つきじろう様も金継ぎセットお持ちでしたか。しかも、2箱(爆)だったら、金継ぎを思い立つ前に、器が欠けたことを晒せばよかったなー。
金継ぎ便器ですか?よい考えです。さぞかし愛着ある「泉」になりそうですね。でも、金継ぎしてる間、一体どこで??
クマさま
純金の便器は、素材が柔らかすぎて、何となくオススメしませぬ。
18金だと結構カチカチです。
(どちらも、今のご時世トンでもねぇ値段ですが!)
金継ぎ便器・・・ 水気も多い場所にあるので漆の硬化にはちょうどイイかもです。
で、金継ぎですかー!
以前、うおがし銘茶さんの『茶の実倶楽部』さんや『茶・銀座』さんでお茶を頂いたら、たまに金継ぎの茶碗が出て来て、得した気分になりました。(笑)
やってみたいのは、マウンテンマウンテンですが、継ぐモノが無いんですよね・・・
金属的な固さとか、そこが問題じゃございませんわ(笑
金継ぎ楽しいですよ。やってみて分かったのですが、もっとやりたくなっても、割れ物がないところがミソ。わざわざ割る訳にはいかないしー。
しょうがないので、ぶきっちょビタワンにせっせとお皿を洗ってもらって、希望をつなぎます。