築地ペッパーズカフェでチーズペッパーアンチョビトースト
日曜日、歩いて築地の Tsukiji Peppers Cafeさんへ。路地裏な上に、緊急事態宣言中の日曜日ですから、さすがにがらんとしております。
モーニングを頂きます。まずは、コーヒー。
そして、最近メニューに追加されたばかりのチーズペッパーアンチョビトースト。
チーズにアンチョビと生胡椒の塩漬けと、旨味も塩気もたっぷりのご機嫌トーストでございました。
この日の目的は、朝ご飯だけではございませんでした。
築地場外市場にある「中央市場脇公衆便所」側、Google Mapに「咳の爺婆(築地場外市場)」と書かれている祠を見に来たのです。
以前ちらっと見た時に布袋さんだと思っていたのですが、最近「中央区観光協会特派員ブログ」の記事に、「咳の爺婆」として『江戸名所図会』に載っていると書いてあって、興味が湧きました。
なるほど、確かに『江戸名所図会』の築地稲葉候の別荘「江風山月楼」の項に小田原の風外という老僧が残した翁像と婆像という一対の石像があったことが書かれています。
で、こちらがその「咳の爺婆」とされている祠。新川通り沿いに向かうようにして建っています。いつもお花が飾られていて、大切にされているのが伺えます。
武州横浜在住のつち信氏の奉納。
で、改めて細部を観察しました。
んー、やっぱり布袋さんかなあ。
布袋様だと思って見ると違和感がないんですよね。目立つところでは、持物が軍配だし、背中に子供が乗っているし。
花で見えづらいですが、しっかり太鼓腹だし。
布袋さんなら袋があるだろうと思って背側を確認したら、腰のあたりに袋のような膨らみがありました。
これが布袋様で爺婆像でないとすると、本物はどこに?と思って調べてみましたら、どうやら築地稲葉候の菩提所だった弘福寺(墨田区)に「咳の爺婆尊」として祀られている様子。あぁ、ここは桜もちで有名な長命寺さんのすぐ隣じゃないですか。今度ランニングがてら行ってみよう。
追記)弘福寺に行ってきました。
ディスカッション
コメント一覧
クマさま
この石像が何なのか、以前から気にはなっておりました。
「咳の爺婆」像は一対だそうで、それが向島にあるなら、これは何でしょうね?
特定をしてから、Googleに
(すいません、押しちゃいました!)
Google に情報の修正を提案するレベルだと思います。
ホントに何でしょうね?
ハートランド様
つまりは、横浜つち信さんが功徳成就を願って奉納した、布袋様を象った石像ですね。
ネットでの記述歴をたどると、どうも2015年12月に中央区観光協会特派員のブログで最初にあれを「咳の爺婆」と書いたのが根拠になって広まった流説なのかな?それ以前は弘福寺のものしか見当たらないし。
こうやって民族信仰が形を変えていくのかと、歴史を覗き見した気分です。