2017GW 道後二日目
早朝に目が覚めたものの、のろのろしていたら出遅れた。
GWを舐めちゃいけない。個室が売り切れたので、ここは諦めて椿の湯へ。
広くて気持ちよかった。お値段400円。別府とは比べませんよ。あそこがパラダイスなだけだから。
順番待ちに名前を加えてもらい、一旦ホテルに戻って朝食。
一時間半後、ようやく三階個室へ。一人1550円。
急な階段を上がって、三階個室到着。仲居さんに聞いたら、個室は合計8室あるんだと。数の割りには早く回ってきたので、意外と個室を選ぶ人は少ないみたい。
のんびりできそうな雰囲気ですが、80分の時間制限があるので寝てるわけにはいかないのが残念。
お風呂セットがつきます。
まずは、霊の湯へ。こちらは二階に入り口があって、階段で下りたところに脱衣所があります。庵治石(あじいし)や大島石を使った浴室で、壁面は大理石を使った豪華な空間ですが、それほど広さはなく、四五人入ったら窮屈になるくらい。湯船が深く、最初ドボンといっちゃいました。最初、壁に空気椅子の状態で浸かっていたのですが、最終的には正座する要領で立ち膝スタイルに。こうすると肩までちょうどよく浸り、浮力で楽に浮きます。
この後、神の湯へ。こちらは大浴場で広々。先に行った椿の湯とよく似た感じです。もっと芋洗い状態かと思いましたが、そこは入場制限しているのかもしれません。壁には白鷺が描かれた砥部焼の陶板画があり、湯釜には大国主命と少彦名命の像がありました。
お風呂上りにお茶と坊ちゃん団子。盛り盛りの茶托が独特です。
確かなことはわからないそうですが、二階席だとお茶を畳に直置きするので、少しでも高さがあった方が飲みやすいからではないかという話。
お茶碗の中にも湯玉。こう何度も見ていると、どんどん愛らしく見えてきます。
帰りに坊ちゃんの間と又新殿を見学しました。
道後温泉本館のすぐ横には、少彦名命がこの上で踊ったという湯の玉がありました。
じゃこ天。
この後、山口画伯の作品を求めて一日歩き回りました。
駅前のからくり時計。
まさかせり上がるとは思わなかった。よくできています。
日が落ちて本館がライトアップされると、ますます千と千尋感。
夕飯は、商店街の入り口近くにあるラーメン屋へ。
おいしかった。
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして。
禅寺で貴人にお茶を饗するときは、お写真のような天目台に乗せてお出しすることがありますよ。そして、天目台は茶道でも使用すると伺ったことがあります。
松山は茶道が盛んだった土地であると耳にします。きっと茶道の嗜みのある地ならではの、温泉施設の方々の温かいお心遣いなのではないかと思います。
>KIKUさん
コメントありがとうございます。
あれは、天目台というものなんですね。道後で初めて見ました。
高さがあるのでお盆で運ぶときにバランスが悪そうな気がしたので、わざわざあの形になるには、他に合理的な理由があるのかと、あれこれ考えをめぐらしていました。お茶碗の下に空間があるので、そこにお菓子などを入れていっぺんに運んでいたとか、そんな他愛もない想像ですが。
「貴人にお茶を饗するとき」に使うものと知ると、その心遣いがますます温かく感じられます。
> クマさま
天目台は、一説によると熱いお茶を召し上がる際に、手が熱くならないようにとの配慮するために、あのように不思議なお形をしているみたいですよ。更に、相手の気遣いに応えるために、天目台にお茶碗を乗せたままお茶を召し上がったようです。(ただし、手に持てる熱さになってきたら、天目台から外して召し上がっても良かったようです。)
個人的に、天目台のお形は蓮華座に模したのかなと考えておりましたが、もしかしたら、本来はもっと合理的な理由があるのかもしれないなとクマさまとお話していて思いました。
>KIKUさま
乗せたまま!
手にもてないくらいとなると、それはとても熱いお茶なんでしょうね。猫舌の私には無理かも。しかも、礼を失しないよう、こぼさないように……あぁ、考えただけで、難しそう。
それでも、お茶の世界にはおもてなしをする側にもそれを受ける側にも、うまい振る舞い方があるんでしょうね。私には縁遠い世界にますます思えてきました。
> クマさま
そうですよね!!相当、難易度高いですよね!
身分の高い方々は大変なのだなと心底思いました。
素人の耳学問なので、軽い雑学として聞き流していただけたら幸いです。色々と偉そうにお話してしまい、大変失礼いたしました。
また”そぞろ食歩記”と”常温常湿希望”のブログにお邪魔するかと思います。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
>KIKUさま
係の方に軽くお話を伺ったままで、それ以上調べることもないままでした。コメントを頂けなかったら、天目台のことを知らないままでした。おかげで、そのまま使うにはバランスが悪くてひっくり返しそうな天目茶碗の実際の使われ方まで知ることができました。ありがとうごさいました。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。