鈴本30日会 柳屋権太楼独演会@鈴本演芸場

10月下旬、SNSで柳家権太楼独演会があるのを知ってすかさず申し込みましたら、11月に入って突然チケットが送られてきました。切手も権太楼師匠だし、差出人部分も昔ながらの判子。チケットの上には寄席文字で木札のイラストが描かれていました。しかも後払いって、どんだけ気前がいいの!

チケット一枚手にするのにも消耗させられる昨今、こんなにも喜びにあふれたチケットを貰えることはそうそうない。いつだって落語は気持ちが温かくなるなあ。

さて、当日。この日は銀座三越のGINZAステージで本和菓衆 12 開催期間でした。銘菓関の戸で知られる三重県深川屋さんでしゃりしゃりアンパンを購入。おいしい予感しかしないので、屋上の公園で頂きます。

予感的中です。酒種あんぱん特有の軽い酸味に、あんこ香りと和三盆が一度溶けて再結晶したしゃりしゃりの食感が最高においしいし、さらに桜の塩漬けがよい味変になってます。あんぱんとしての完成度がすごい。購入必須リストが更新されました。

軽く食事を終え、上野広小路の鈴本演芸場へ。

待ちに待った権太楼師匠の独演会開催です。

開口一番はひろ馬さん『牛ほめ』、福多楼師匠『壺算』と続いて、割れんばかりの拍手の中、いよいよ権太楼師匠登場です。

まずは『お見立て』で大いに笑わされ、そして、三十年ぶりという『ぜんざい公社』の順番でした。ずっと笑いっぱなし。それにしても、喜寿だというのによく声が出ること。すごいな。

仲入りに本和菓衆 12で買った亀屋の豆大福。これは珍しく甘かった。

仲入り後、甚語楼師匠『妾馬』も面白かった。八五郎の粗忽者っぷりが楽しい噺でした。

トリはもちろん権太楼師匠のおはこ『へっつい幽霊』のつねつねつねつね♪

笑いに笑って、気がついたら終演の時間になっていました。権太楼師匠、最高!

コロナ禍で途絶えてしまっていた寄席通いでしたが、やっぱり落語は楽しいわ。気分が晴れる。ポッドキャストもいいけど、ちゃんと寄席に行ってライブで聞かなきゃね。