父島一日目:島内観光
穏やかな24時間の航海を経て、父島が見えてきました。
念願の父島上陸。竹芝桟橋は梅雨空でしたが、父島の日差しはまぎれもなく夏。まぶしい!
ちょっと歩いただけで、すっかり南国気分。
どこを見ても、青い!
この後、予定を入れているので、海に飛び込みたくなる気持ちを抑えなきゃいけないのが、もどかしいのですが、ここはひとまず落ち着いて、島一番の中華屋と名高い海遊さんで、あかばラーメン。
あかばとは、アカハタのことです。評判どおり、あかばの出汁がおいしい。
そして、食後にパッションフルーツのパフェ。
船で甘いものに飢えていたので、体に沁みます。これも、すこぶるおいしかった。別府旅行と違って先行き良いです。
普段の旅行では観光をほとんどせずに宿泊先でだらだら過ごす主義ですが、今回の父島旅行は(失敗したくないという思いが強くて)竹ネイチャーアカデミーさんにスルーガイドエコツアーをお願いしました。
そんなわけで、午後からは島内観光ツアーに参加です。
三日月山に向かう途中、大村海岸を見渡せるところで途中下車。
途中、戦跡を車内からチラ見しながら、ウェザーステーション展望台へ到着。
こちらは夕陽を眺めるには、一番のポイントだそうです。時期が違うので、さすがに鯨はいない。
続いて父島の北端、宮之浜園地。静かなビーチです。
海亀の産卵跡がいくつもありました。
木の幹にくくりつけてあるのは、トカゲの粘着式捕獲器。
父島では現在、外来種のグリーンアノールが増殖し、島の多様性に影響を与えているそうです。
他の場所でみかけたグリーンアノール。周りにあわせて色を変えるので、この時は緑色ではありませんでした。
外来種の侵入阻止と駆除の取り組みは、島中いたるところで目にしました。
車は東に向かい、旭平展望台、初寝浦展望台と進みます。いずれも絶景。
森の中には戦跡もあります。こちらは旧日本軍の通信所跡だそうです。
内部はかなり広く、二階建てだったもよう。すぐ近くに地下壕もありました。
道路脇の動物注意の標識がいちいちかわいい。これはノヤギのマーク。
こちらは、父島固有種アカガシラカラスバト、通称アカポッポのマーク。
車は山を降り、島の南側に進んでコペペ海岸へ。シュノケーリングによさげなビーチです。名前の由来は、昔コペペさんが住んでいたからだそうです。
次いで、父島の南北のちょうど真ん中あたりに位置する扇裏地区に来ました。ここには、父島を発見したと言われている小笠原貞頼氏を祭った小笠原神社があり、そのすぐ横に、無人島発見の碑があります。
小笠原貞頼は甲斐国小笠原(現櫛形町)に住した初代長清公から十七代の深志城主長時の孫に当たり。京都を経て三河国幡豆で成長し、信長・秀吉・家康の三代に仕え戦功を立てた。
説によれば
文禄元年(一五九二)朝鮮の役に貞頼軍検使たり。帰陣の際肥前名護屋にて家康の命に「貞頼小田原の陣より戦功あるも未だ旧地に帰らず家来も禄に不足せり。然るべき島国あらば手柄次第申し立つべし」と。かくて貞頼許可を得家康より官券を受け南海に出、文禄二年(一五九三)七月二十六日八丈の南に三個の島を発見、上陸巡検せるに土地広く人家無し、木標を二か所に樹て島毎に名を付し、帰りて地図・物産を献上す。家康大いに功を賞し総称を「小笠原島」と賜い永くこれを領せしめた。…などと伝えられている。
島内観光ツアーはこれにて終了。私らの宿泊が扇裏地区のホテルだったので、扇裏のビーチで解散となりました。
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